旅の日程・ルート作り

日程の計算

飛行機で日本と中国を往復する場合、往復1日(最低半日)ずつ時間を要します。つまり、その分現地の滞在時間が短くなり、実質滞在数は、「旅行日数-2日」となります。ですので、3日〜4日の旅行の場合は、欲張らずに、ひとつの都市に滞在して、時間があれば郊外へ足を伸ばす形にしたほうがよいでしょう。
往復のフライトの時刻によって、現地の実質滞在時間が変化します。
例えば、日系航空会社(NH)の往路11:45発14:05着、復路15:15発18:50着を利用して4日間上海へ行く場合、実質現地滞在時間は約73時間。米系航空会社(NW)の場合、往路18:05発20:50着、復路9:30発13:10着で、実質現地滞在時間は約60時間30分と12時間30分違います。中国系の航空会社は日系航空会社と米系航空会社の中間です。
2日目と3日目はどの航空会社でもまるまる1日使うことができますが、日系航空会社なら、1日目は上海到着後1ヶ所観光して、夜繁華街を散策したりマッサージに行ったりして楽しむことができ、4日目は朝ご飯を食べて少し街を散歩したりお土産を買ったりする時間があります。一方米系の場合は、1日目は到着が遅いためホテル直行で、4日目は朝が早いため、下手をすれば朝食を食べる時間もなく空港へ向かわなければなりません。
このように、利用便によって滞在地の実質滞在時間が大きく異なり、全体のスケジュールに大きく影響することを知った上で航空券を購入するとよいでしょう。

短期旅行のコース作り

2日〜7日程度の旅行ですと、入国都市のみ、又はそこを拠点として郊外の観光地や近郊の都市へ行ったり、もしくは、入国都市を中継点として国内線や列車、長距離バスなどを利用して他の都市へ足を伸ばすことが可能です。
例:北京・上海・広州・青島・大連・厦門・沈陽など、日本から直行便が出ている都市へ。
1日目 日本→中国
2〜6日目 現地滞在
3〜7日目 中国→日本
北京は名所旧跡が多く、上海は近郊の都市(蘇州・無錫・杭州など)へ日帰り若しくは1泊2日で行くことができる・・・などなど数日間の滞在の場合、大都市なら行く所が沢山あり、町を知るにはある程度の日数滞在したほうがよいと思います。

長期旅行のコース作り

10日以上旅行される方は岡田さんの投稿が大変参考になります。
長期間の旅行は、長距離の移動を伴うので、必ず移動時間を計算に入れてください。長距離バスは予定通り着く保証はありませんし、列車や飛行機でさえも延着を考慮したほうがよいと思います。現地でチケットを取ることは簡単ではありませんので、チケットが取れないばかりに、待ちぼうけをくらうはめになることも予想して日程を組む必要があります。
投稿情報(98.7.31)岡田さんoguricap@mail2.dddd.ne.jp
では、具体的に旅行コースを考えてみよう。一口に中国といっても「大中国!」と中国人が誇りをもって言うように、とても広く、旅する地域によって、かなり、違った印象を受けるだろう。その、広い中国の中で、おすすめの場所をあげるにしても、旅行者が、何を中国に求めているかで、どこがおすすめか、というのはおのずと、変わってくる。ここでは、旅行者を無理矢理2タイプに分類して、それぞれのタイプのモデルコースを作ってみた。
まず1つ目のタイプは、中国の歴史に興味をもっていて実際に中国の歴史的名所を、この目で見てみたいと思った人達。これを歴史派と呼ぶことにする。
このタイプは、西安とか北京など、主に漢民族の居住する歴史ある地域を訪れることだろう。しかし、中国の中原地帯はしばしば、戦火にさらされたせいか、意外に歴史ある建築物や、古都の香り残す町は、残っておらず過度に期待すると、失望するはめになる。
一方、2つ目のタイプは、今まで中国に関心はなかったが、近いし、面白そうだから旅行に行ってみるか、と思った人達。これを、自然派と呼ぶ事にする。このタイプには、雲南やチベット、新疆といった、辺境がおすすめである。特に雲南は「雲南に行ったことのある人で、雲南を悪く言う人はいない」と旅行者の間で囁かれている程のところでリピーターも多く、面白い旅が期待できそうである。
ここで、旅のモデルプランである初級コースは中国初めてでも、充分楽しめるよう出きる限り、旅行者の集まる町を結んで、プランをくんでみた。
経験者コースは、訪中歴2回目以降の人向けのプランでめったに、旅行者の訪れない所も入っている。ガイドブックなどに、ほとんど紹介されていない地域も訪れるので、安宿探しには、苦労するかもしれない。
初級コース1(歴史派)
上海(蘇州・杭州)〜西安〜北京〜南京〜上海(所要20日弱)
中国初めて、しかも歴史は好きというならこれが、一番オーソドックスなルートではないだろうか。
初級コース2(歴史派)
上海〜北京〜西安〜成都〜三峡〜武漢〜上海(所要20日強)
こちらは、三峡下りを加えてみた。三峡下りは、今年が最後、今年が最後と言われ続けてもう大分たつが、まだしばらくは、できそうだ。そろそろ、体験しといても損はないだろう。
初級コース3(歴史・自然派)
上海〜西安〜敦煌〜吐魯番〜烏魯木斉〜カシュガル(所要25日〜30日)
シルクロード編である。ここは、歴史派も自然派も満足できる要素がある。カシュガルからはパキスタンにぬけてもよし、上海や北京に引き返すもよし。
初級コース4(自然派)
上海〜桂林(陽朔)〜昆明〜大理〜麗江〜昆明〜上海(所要20〜25日)
バックパッカーに大人気の、雲南コースである。桂林〜昆明までの汽車の切符がかなり取りづらいので 時間のない人は桂林(陽朔)は飛ばしてもいいだろう。逆に時間に余裕のある人は、雲南で、西双版納にも行ってみる事をおすすめする。
初級コース5(自然派)
上海〜西寧〜ゴルムド〜ラサ〜成都〜上海(所要20日〜25日)
こちらは、もう一つの人気コース。チベット編である。行きは、ゴルムドから、バスでラサをめざし、帰りは 飛行機で成都に抜けるプラン。成都にいくかわりにネパールを目指すという手もある。
経験者コース1(歴史派)
北京〜南京〜洛陽〜西安〜宝鶏〜漢中〜成都〜三峡〜宜昌〜荊沙〜襄樊〜武漢〜北京(所要30〜40日)
中国といえば、三国志だ!と言う人のためのプラン。三国志関係の史跡めぐりである。ただ、往時をしのべるような史跡は、ほとんど残っていないので、期待して行くと、失望するかも。想像力で観光できる人向き。 宝鶏・漢中など、ほとんどの旅行者が無視する場所も訪れるので、少々旅の技術も必要。
経験者コース2(歴史派)
上海〜廈門〜永定〜汕頭〜広州(所要10〜15日)
一部マニアの間では有名な客家人の巨大な土楼建築を訪ね歩く旅。福建のかなりの山奥にあるので、 車をチャーターせず、自力で行くのは、慣れが必要か。  
経験者コース3(歴史・自然派)
上海〜曲阜・泰山〜北京(承徳)〜平遥〜西安〜襄樊(武当山)〜武陵源〜懐化〜成都(黄竜・九寨溝)〜ラサ〜ゴルムド〜敦煌〜上海(所要40〜50日)
中国の世界遺産を訪ねる旅。バラエティーに富んだ旅にはなるが、マイナーな場所も多い上に、途中うまく、切符を買うのが難しい区間もあり、初心者がスムースに旅行をするのは、難しい。
経験者コース4(自然派)
上海〜桂林(陽朔)〜昆明〜シーサンパンナ〜大理〜麗江〜中甸〜郷城〜康定〜成都〜松潘(黄竜・九寨溝)〜若爾蓋〜郎木寺〜夏河〜蘭州(所要40日〜45日)
雲南省から、チベット文化圏の東のへりに沿って北上するプラン。蘭州から先、余裕のある人はシルクロードに向かってもよし、チベットに向かってもよし。このコースは、バックパッカーも多く比較的楽に旅を進められる所で、時間さえあれば初心者でも充分いける。

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最終更新日:2001.11.01
作成日:2001.01.31